医療技術の進歩や病院情報の開示が進む中で、高度の医療機器や技術を必要とする診療が増大するとともに、診療を受ける患者さんの側からも「子どもを小児科専門医に診てもらいたい」「内科領域でも専門医の診察を受けたい」という専門医志向が強まっています。また、地域の診療所や医院で十分対応できるような軽い症状であっても、初めから市立病院を受診するケースも増えています。
このように市民の皆さんの医療ニーズは様々です。しかし、医療スタッフの数は限られており、市立病院だけで軽症から重症までの患者さんを全て受け入れることは困難です。
そのため、市立病院と地域の診療所・医院が互いに協力しあう体制が築かれています。市民の皆さんには、地域の診療所・医院と市立病院の役割の違いを理解していただき、最も適した医療を受けられる場所を選んでいただくことが良い方法です。
市立病院は二次救急医療機関として、24時間365日、入院や高度医療を必要とする重症患者さんの救急診療を行っています。救急部門の医療スタッフは昼夜を問わず不眠不休で懸命に診療にあたっています。
しかし、近年は「昼間は仕事があるから、子どもは夜間に受診させよう」「夜間のほうが空いていそう」など、あえて夜間や休日に救急外来を受診するケースが増加しています。また、昼間から症状が出ているのに夜になって不安になり受診するケースもあります。
当直の医師は救急外来だけでなく、入院患者さんなども担当しているため、すぐには診察できないこともあります。看護師や臨床検査技師など医師以外の医療スタッフも限られているため、行うことができない検査もあり、昼間に受診したほうが良かったというケースが多く見受けられます。また、軽症の患者さんが集中して診察に訪れた場合、人手が足りなくなり、突然起こりうる心臓発作や脳血管障害など、本来市立病院が担うべき重症な患者さんへの高度医療の提供に支障をきたすことも考えられます。
緊急の場合を除き、できるだけ医師や看護師などの医療スタッフが十分に配置され、診察や検査をスムーズに受けることができる昼間の診療時間内に受診するようにお願いします。