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婦人科腹腔鏡手術に関する問題の現状報告について

婦人科腹腔鏡手術に関する問題について

現在、かつて当院で実施した子宮がん腹腔鏡手術と、その保険請求上の誤りに関して、第三者検証委員会(以下「委員会」)での検証が進行中です。委員会の設置から半年が経ちましたので、作業の妨げにならない範囲内で、病院としてのこれまでの取り組みと途中経過をご報告いたします。

まず、当該の患者さんに関して、事の経緯をお知らせしお詫びするとともに、「訓練と手続きを怠った腹腔鏡手術によって患者さんへ何らかの身体的不利益が生じなかったか」という観点から、子宮がんの腹腔鏡手術で評価の高い複数の施設へ手術および術後経過の検証をお願いしました。報告は委員会でも参考にしていただき、各患者さんへお知らせしました。

同時に、委員会の要請に基づく資料の提出と病院関係者へのヒアリングに対応してきました。委員会として精力的に検証作業を進めていただいていますので、年明けには何らかの報告をいただけるものと考えます。一方、保険診療上の過誤や問題点は別途精査され、いずれ国による行政上の措置が下されることになります。

また、上記の調査検証作業の過程で、卵巣腫瘍に関しても保険請求上の誤りが疑われることが分かりました。卵巣の悪性腫瘍例において、実際は腹腔鏡を用いたのに開腹手術で診療報酬請求を行っていた事例が7件有ったというものです。

そのため、当該の患者さんたちにおける手術の内容と術中・術後の経過を調査し、手術を腹腔鏡で行ったことが患者さんの臨床経過に悪影響を及ぼした様子は無いことを確認しました。その上で、各患者さんへ事情を説明しお詫びするとともに、相談窓口についてのお知らせをお送りしたところです。

以上、当院における婦人科悪性腫瘍の腹腔鏡手術問題に関する検証作業の途中経過をご報告するとともに、当該の患者さんやご家族・関係者をはじめ、市民や市行政、関係諸機関の皆さまにご心配をおかけしておりますことを、改めてお詫び申し上げる次第です。

平成30年12月11日 草加市病院事業管理者
河野 辰幸