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脳卒中への取り組み

脳卒中への取り組み

当院の心臓・脳血管センターは、24時間365日、手術や血管内治療を含めた急性期脳卒中の治療対応が可能な施設です。  
2020年は425例の患者さんに急性期脳卒中の治療を行いました。
心臓・脳血管センターでは、患者さんが来院してから、診断、治療開始までを出来るだけ迅速に行える体制を整えています。
脳卒中の中でも、一番頻度が高いのが脳梗塞です。
2020年は重症脳梗塞に対する超急性期治療として、経静脈的血栓溶解療法(tPA)を52例、機械的血栓回収術を22例に行いました。
今まで大半の患者さんが寝たきりや重度の後遺障害に苦しんでいましたが、約半数の患者さんが自宅退院し、社会復帰されています。このような治療が常時施行できる施設は非常に限られています。
当院は、重症脳梗塞に対する脳血管内治療を非常に積極的に行っており、埼玉県内でも有数の治療件数を誇っています。

 治療件数

年度 急性脳卒中 tPA 血栓回収術
2020 425 52 22
2019 522 54 38
2018 494 45 32
2017 468 45 27

 

血栓回収術

当院では急性期の脳卒中の治療を2020年に425例行いました。
重症脳梗塞に対してt-PA治療は52例施行、さらに治療効果が高い脳血管血栓回収術を22例に行うことができ、54%に改善、27%で著効を得ています。
著効とは意識障害、手足の重度マヒで搬送された方が自力歩行可能となって転院あるいは自宅退院された場合です。

このような治療は、発症から1,2時間で当院へ救急搬送された場合にのみ可能となります。

(脳血管内血栓回収術)
脳血管内血栓回収術  
(1)治療前の状態です。血管が詰まっているため意識障害や手足のマヒが見られます。
(2)カテーテルを詰まった部分に誘導し、
(3)引き抜いて除去します。
(4)詰まりが解除され、脳に血流が回復して症状の改善が期待されます。

脳卒中急性期治療としては、くも膜下出血に対する脳動脈瘤への治療、脳出血に対する血腫除去術などが含まれます。

このほか慢性期の治療としては、頸動脈が細くなった部位を広げて脳梗塞の再発を予防するステント留置術を行っております。下の写真は治療前において血管が細くなっているところを、治療により矢印のように改善されている様子です。
ステント留置術