トップページ > 診療科・部門 > 医療技術部 > MEセンター
MEセンター
MEセンターの業務
MEとはMedical engineeringの略称で、主に医療機器またはそれを取り扱う医療従事者という意味です。その主な業務は大きく分けて二つあります。一つは病院内にある医療機器の保守管理です。もう一つは医師の指示を受けて行う診療支援業務です。
近年、人工呼吸器や人工透析、心臓ペースメーカーなどの医療機器の高度化に伴い、私たちの業務範囲が徐々に拡大してきています。安全且つ効果的な治療をサポートしていくために、臨床工学技士国家資格の他に専門及び認定資格を取得し、診療部門及び看護部門を専門的に支援しています。以下、私たちの業務をご紹介致します。
医療機器中央管理業務
臨床ME専門認定士、医療機器安全管理責任者指示のもと、医療機器の保守管理及び中央管理を行っています。使用中の機器は看護師と共に使用中点検を行い、法令に準じて定期点検を行っています。医療スタッフが医療機器を熟知し、安全に使用できるように環境を整えています。また、機器の評価、選定から廃棄まで一貫した管理を行っています。これらは電子カルテ連動型の機器管理システムにより、機器カルテ、点検サイクル、所在、使用履歴などが管理されています。院内教育では病院機能評価基準に遵守した人工呼吸器、除細動器等の講習会を実施しています。
血液浄化業務
腎センターでは腎臓内科医師6名、専任臨床工学技士7名、専任看護師12名で業務を担当しています。血液透析ベッドは40床、外来血液透析は月・水・金と火・木・土のサイクルで治療を行い、月・水・金は午前9時からと午後3時からの2クール体制、火・木・土は午前9時からの1クール体制で治療を行っています。周術期等の重症例はHCU内で出張透析やアフェレーシス装置を使用した持続緩徐式血液濾過透析療法(CRRT)を行います。血液透析以外の各種血液浄化療法を実施しており、血漿交換療法(PE)、LDL吸着療法、腹水濾過濃縮再静注法(CART)、顆粒球吸着療法(GMA)、エンドトキシン吸着カラムを使用した直接血液灌流法を施行しています。腎臓内科医・専任看護師、血液浄化専門臨床工学技士資格を有する専任臨床工学技士が連携し、食事・飲水教育を継続することで、維持血液透析ガイドラインが定める透析効率Kt/Vsp≧1.2を外来症例の100%(2016年全国平均値86.7%)に実施し、体重増加<6%の症例は84.7%(同平均値84.1%)、除水速度15mL/Kg/時≦の症例は88.1%と、安全で質の高い医療の提供を第一に取り組んでいます。
アブレーション業務
不整脈治療専門臨床工学技士を中心として3Dマッピングシステム、電気生理検査解析装置、冷凍アブレーションシステム、Stimulator、高周波焼灼装置、心腔内除細動装置などの操作、解析、管理をしています。また、医療機器の専門職として、医師の高度な治療が安全、確実に行えるように支援しています。
ペースメーカー関連業務
ペースメーカー、ICD、CRTの植え込みからペースメーカー外来まで携わり、医師と共に、各デバイスのチェック、解析を行い、治療の補助を行っています。また、電子カルテと連動する台帳型ソフトウェアを使用しデータ管理しています。
人工心肺関連業務
体外循環認定士を中心に心臓血管外科手術の際に使用する人工心肺装置や心筋保護液注入装置、自己血回収装置、補助循環装置(IABP・ECMO)などの操作をしています。また、人工心肺装置、生体情報モニター、麻酔器、INVS、HMSなどが電子カルテ連動型の部門システムにより一括管理されており、安全に手術が進行するように支援しています。
集中治療・人工呼吸業務
高度治療室で使用される人工呼吸器、IABP 、ECMO、体外式ペースメーカー、体温管理装置など、医師、看護師と協力し安全に治療が行えるよう努めています。また、医療機器管理システムにより、定期的な点検や日々の日常的な点検を管理しています。
心臓カテーテル関連業務
画像診断としてIVUS、OCT、圧解析としてFFR、RFR、iFRcoreji、治療補助としてDCA、Rotablator、エキシマレーザーなどの操作、管理をしています。加えて心血管インターベンション技師資格を取得し、循環器科を専門的に支援しています。