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電話番号:048-946-2200

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医療の質改善に係る活動について

医療の質~QIとは~

QI(Quality Indicator:クオリティ・インディケータ)とは、病院の機能や診療、サービスの質を評価する指標を客観的な数値で示したものです。当院が提供する医療の質がどのようなものか数値で表し、分析・改善を促すことで医療の質向上を図るとともに、患者さんにとって分かりやすい医療情報を提供することを目的としています。

放射線科

CT(頭部・胸部・腹部)の放射線量

CT検査で第一に求められることは、診断に必要な画質を得ることです。 同時に、必要最低限の被ばく線量で検査を行う事も求められています。 CT装置の機種や施設の違いによって被ばく線量が大きく変わらないよう、被ばく線量の目安として診断参考レベルDRLがガイドラインにより設定されています。 CT検査による被ばくの指標として局所線量(CTDI)と総線量(DLP)があります。CTDIは、ある範囲をスキャンしたときの局所線量のことで、DLPは撮影範囲をかけ合わせたものです。 被ばく線量が診断参考レベルを超える場合は、撮影条件の見直しが推奨されていますが、現在、当院でのCT検査の被ばく量はすべての部位において診断参考レベルを下回っています。

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  • DLP.png



リハビリテーション科

脳梗塞患者における入院日からリハビリ処方日までの日数

日数
(入院日当日を1日と換算)
1.93日

脳梗塞の発症後早期のリハビリテーション開始は診療ガイドラインでも強く推奨されています。 速やかにリハビリテーションを開始することが入院期間短縮や生活の質の改善につながります。
当院では、翌日までに医師からのリハビリ処方がされており、早期からのリハビリテーションの実施に取り組めています。

1患者あたりのリハビリ平均実施単位数

  入院患者 外来患者
理学療法 1.85単位 1.97単位
作業療法 1.61単位 1.89単位
言語聴覚療法 1.73単位 非実施
(1単位=20分)

臨床工学(ME)センター

医療機器の定期点検実施率

  2021年度 2022年度
点検実施率 98.9% 99.6%

院内で中央管理されている医療機器(人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプ、ネブライザー、除細動器、補助循環装置、ペースメーカー)は、臨床工学技士が定期的に点検を実施しています。

呼吸器ケアサポートチームの活動件数

  2021年度 2022年度
活動件数 22件 19件

医師、看護師、理学療法士、歯科衛生士、臨床工学技士の多職種チームRST(呼吸ケアサポートチーム)が人工呼吸器を装着している患者さんについて、サポートラウンドし、それぞれの視点から早期離脱に向けた介入を行っています。

ペースメーカー遠隔モニタリング導入率

  2021年度 2022年度
活動件数 74% 81.9%

ペースメーカー、CRT、ICDなどの植込み型治療機器を植え込まれた患者さんを対象に、自宅からインターネット回線を通じて患者さんの詳細なデータを月に1回取得し、解析・遠隔診断を行っています。外来の受診回数を減らすことや病状悪化の早期発見が可能となります。

検査科

病理レポートの既読率

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病理組織診断・細胞診検査のレポート(報告書)の見落としは、患者さんの治療方針や予後に大きく影響します。当院では既読率向上に向けて様々な取り組みを実施しています。

報告書既読率向上に向けた取り組み
・2021年3月:新システム導入。報告書確認の管理を開始。「未確認1週間で通知」
・2021年6月:新たな通知方法を追加。「未確認2週間経過でメール」「未確認3週間経過で電話連絡」
・2022年10月:報告書管理責任者の設置ならびに管理者による報告書確認管理開始。
・2022年12月:上長通知機能運用開始。
・2023年4月:報告書管理体制加算開始。
・2023年6月:細胞診検査判定区分の変更による報告書重要度の認識改善を開始。

薬剤部

服薬指導件数

   服薬指導件数(月平均)
総指導件数 薬剤指導管理 退院時薬剤情報
管理指導
麻薬管理
指導
2021年度 1,936 1,280 359 29
2022年度 1,823 1,151 394 42

プレアボイド・医薬品適性使用介入件数

    プレアボイド・医薬品適性使用介入件数
プレアボイド 適性使用推進 総介入数
副作用未然回避 重篤化回避 治療効果の向上
2021年度 147 167 232 546
2022年度 87 90 138 315

医療安全管理室

転倒転落発生率

入院中は環境や体調の変化、治療や薬の影響など様々な要因から転倒転落(転んだりベッドから落ちること)を起こしやすく、骨折や頭部外傷などの事故になることもあります。
転倒転落を100%防ぐことは難しいですが、積極的に予防策を講じて、最小限になるよう取り組んでいます。

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単位:‰(パーミル)
入院患者1000人当たりで何人転倒転落しているかを表しています。

 

感染制御室

血液培養陽性の抗菌薬de-escalation率(抗菌薬選択の適正化)

  令和4年度
抗菌薬選択の適正化(de-escalation)率 56%

感染症の治療で使用する抗菌薬には様々な種類があり、幅広い種類の細菌に効くものを「広域抗菌薬」といいます。初回診察時の状況では原因菌を特定するのが困難な場合は、この広域抗菌薬を投与します。その間に細菌培養を行い、判明した原因菌にターゲットを絞った抗菌薬に変更する手段をde-escalationといいます。広域抗菌薬は便利な薬ですが、過剰な使用は患者さんの体内の薬剤耐性のない細菌をやっつけてしまい、薬剤耐性菌のみが生き残る環境をつくりだしてしまいます。
(de-escalation実施件数/血液培養でde-ascalationが可能な件数 で算出)

医事課

入院患者数

2021年度 2022年度
95,287人 89,541人

入院された患者さんの延べ人数です。

外来患者数

2021年度 2022年度
193,252人 198,981人

外来で受診された患者さんの延べ人数です。

平均在院日数

2021年度 2022年度
10.1日   9.4日

当院全体で、患者さんが平均何日入院したかを示した指標です。患者さんの重症度や疾病によって入院日数に違いがあるため単純に比較することはできませんが、医療の質の保障と効率化が高いレベルで達成されるほど、平均在院日数は短縮すると言われています。

救急車受け入れ件数

2021年度 2022年度
4,746件 4,850件

当院に救急車で搬送された件数です。
当院では二次救急医療機関として、入院や手術を必要とする重症の患者さんに対し、24時間体制で救急診療を行っています。

救急搬送患者入院移行率

2021年度 2022年度
36.6% 34.7%

当院に救急車で搬送された患者さんのうち入院となった割合です。

地域医療連携相談室

紹介率・逆紹介率

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【紹介率】
紹介率とは、主に初診の患者さんのうち、紹介状により紹介された初診患者さんの割合を示す数値です。
当院は入院や手術が必要な患者さん、緊急を要する患者さんを受け入れる二次医療機関です。
日常的な予防や治療・健康管理は「かかりつけ医」で診察していただき、入院や専門的な治療が必要になった場合に「かかりつけ医」の先生から当院へ紹介となります。
【逆紹介率】
逆紹介率とは、主に初診の患者さんのうち、逆紹介した患者さんの割合を示す数値です。
当院から地域の診療所等の医療機関に紹介することを逆紹介といいます。当院での治療後、症状が安定した患者さんには、「かかりつけ医」またはご自宅近くの診療所へ逆紹介となります。

診療予約利用率

    2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
予約利用率 47.3% 45.7% 49.7% 52.2% 59.4%
件数 6,450件 6,797件 6,453件 7,373件 8,614件
直来率 52.7% 54.3% 50.3% 47.8% 40.6%
件数 7,198件 8,068件 6,529件 6,755件 5,881件

予約利用率:紹介元医療機関電話・FAX予約、患者電話予約、患者直来予約
直来率:当日直接来院
患者電話予約は令和4年4月1日から開始。